第52章 メシア・デイ・イヴ
台所にある机から程近いソファー。
1階にある『揺り籠ブランコ』側に位置する場所で押し倒されたケイトはされるがままに、重みで押し潰されかけていた。
それまで僕等はケイトの座るソファーの周囲に立つか、真向かいか横にあるソファーにいた。
勿論…フレイヤの抱き締めによって左隣に座っていた僕も巻き込まれて右側へ倒れ
右隣にいたアイズは負けじと必死にケイトに抱き着き、真向かいにいたティオナとロキに押し潰され
リューとリヴェリアは必死に引き剥がそうとしていた。
ガレスとオッタルは静観するばかりで…;
ロキ「哀しかったなあ。辛かったなあ。もう大丈夫やでえええ;;」号泣&よしよし
ケイト「潰れる…潰れ……・・;」ピクピクッ←痙攣
フィン「窒息しかけている!;離れろ!!;」
フレイヤ「嫌よ!近付かないで!!」
ティオナ「絶対離さないんだからあああ!!」ヒシィイイッ!!
アイズ「ケイト、しっかり!;」←起き上がろうとしてるがティオナの力で押さえ込まれ中
立ち上がれないでいる中、再起動したティオネによってティオナは引き剥がされた。
ティオネ「何団長を下敷きにしてるのよおおおお!!!!!・・」ごぉっ!!!!!
フィン「……僕は…いや…助かったよ^^;」たらたら&苦笑
炎を背に燃え上がりながら憤怒の形相で必死に引き剥がしていくそれに…僕は苦笑する外なかった;
フィン「一皮剥けるというのは…
これまでの経験や試練を通して一段と成長し、以前よりたくましくなったということだよ」微笑
ケイト「なぁんだ。てっきり日焼けのそれだとばっかり;」
ティオナ「あははっ!やっぱり可愛いねえ^^//」ぎゅうぎゅう
フィン「あんまりべったり引っ付かないでくれ!;
悪露がやっと止まったとはいえ、流石に;」
ケイト「え?いつ止まったの?;」
フィン「精霊神に会った後だ」
ティオナ「ええー!!?
会ったの!?いつ!!?」
ケイト「えっと…そこは……話すと、長くなるというか;」
フィン「簡略的に伝えようか。
何故、精霊王の森や精霊の森について話してはならないとされていたのか」
ロキ「え?;話したのあかんかった?
英雄譚にも箔が付いたやろ?」
フィン「それはそうなんだが…
一先ず、僕の話を聞いて欲しい」
それから僕は話す許可を取る為、彼女へ目を向けた。
