第50章 秘密
ケイト「ぶっちゃけ…今までそこに来た人間の中で、嫌がらなかったのは私だけなんだってさ。
歴代の中でも唯一で、異例中の異例だってさ。
だからかな…とっても気に入られたんだ。
逆に舐め返すほどに、我らのことを大切にしてくれているって…(じわっ)
そうまで言ってくれてさ…(天を仰ぐ&涙目)
とっても…嬉しかった…
そんな想いが伝わること自体…人間間の中では、決してなかったことだから」ぐすっ
鼻をすする中、いつものように優しくケイトの後頭部を抱き寄せながらそっと撫でた。
ケイト「「何で受け入れるんだろう?」「この風習、中々受け入れられなかったのに」って動物達から言われた時…
自然と答えは出た。
人間は言葉も行動も全部痛いから」
フィン「え?」
ケイト「痛くなるよう接してくるから。
だから、動物のそれは全然痛くなくって
仲良しになりたいって友好のそれだから…とっても嬉しかったんだ^^//
だからさ…汚くったって、何だって…構わないんだ。
大切にし合える…最初の仲間だから」
フィン「…いいなあ。
僕も君の初めてでありたかったよ」
ケイト「それに関してはとっくに埋まってんじゃん。
大切な友達の初めてはノアール、だけど…恋に落ちたのは人生上そっちが初めてだよ」
フィン「!!//
…そっちじゃなくて、名前で言ってくれないか?」
ケイト「フィンだけだよ//
私の人生の『初めて』を、たくさん奪っていったのは^^//」
フィン「///////
よしてくれ…
恥ずかしい!///;」
ケイト「何度でも言うよ…?
本心だから^^
本心から、そう思ってるんだからさ…//」涙目&ぎゅっ←抱き締める
フィン「何の恥ずかし気もなくよくそういうことを!!////」悶絶中
しゅうううう
ケイト「ん?」きょとん←全然気付いてない&目を丸くしている
二人きりの時だけ…
ディムナと呼んでもらうことになった。
ほんの少しの気紛れだったが…泣くほど、死ぬほどに嬉しくも感じた。
在りのままでいられる唯一の居場所、初めての場所となってくれた…ケイトだから。
共に抱き締め合いながら、温もりに、愛に溺れながら…共に居られる時間を堪能し切っていた。
起きた頃には14時を下回っていて、学び舎の生徒が尋ねてきて直談判に近い相談を受けることになった。