第49章 真の力
フィン「学費は?」
ケイト「ただでいいんじゃない?」
フィン「よくない!!;
教師を雇うんだろう?;給料は一体どこから出す気だ!」
ケイト「あー。忘れてた」
がくぅっ!
ケイト「とりあえず…自分の貯金から
フィン「却下だ!;」
ケイト「いや…だって、もう個人的な資産が兆にまで上がったし…」
フィン「それは全階層を踏破したからで;」
ケイト「いや…そっちじゃなくって、ドロップアイテムもろもろの売却によるもの」
フィン「……;
とりあえず…教師も8時から17時まで?」
ケイト「当たり前じゃん。休日は必ず間に挟むぞ?
学校行く日、行かない日、必ず交互!」
フィン「!!?;」
ケイト「名前は学校…いや、学び舎(まなびや)にしよう!
学校ってどうにも牢獄に見えて仕方なかったんだ。
学舎じゃなくて、理不尽な環境に耐久し続けろと強要される校舎ってイメージが強かったし…
コクーン学び舎ってことで…識字率を上げて、子供達にとって学びたいことを聞いて、教える。
それ以外は考える時間を設けるかなあ?
就職したいって言ってくれている人達の中に、学者さんがいたし。
ちょうどいいや。
今年で5歳になる子達を集めて、年齢毎に分けて、学ぶ範囲はそれごとで変えて…
5歳、8歳、11歳、14歳の学年の時に、どんな職業があるか伝える。
その中でなりたいものを聞いて、その道を進む上で必要となる知識を提示する。
冒険者なら、迷宮や神の恩恵とか。
鍛冶師なら、薬師なら、~ならって感じに必要となる一般知識を必須として学ばせる。
性格診断や適性診断も込みで、一緒に考えていく。
両親も先生とも話し合い、どれが向いてるか、どれをしたいかについて。
8歳と11歳の時に職業体験をつけて、自分に合うものを模索。
11歳の学年には高等部の始めとして、なりたいものを確定してもらう。
15歳の学年から成人、成人の前々日か前日に卒業式と共に働けるよう準備を進めておく。
4月が誕生日なら半年前から下準備を進めておく。
全学年で1056人、一学年で96人程度なんだけどね」
フィン「なるほど…考え込まれているね」ふむふむ
今までにない斬新なアイディアに、面白そうだと微笑みながら相槌を打った。
勿論、紙に纏めて書き上げながら…