第49章 真の力
ケイト「本当の所を言うと…サービスも何も受けられないようにしたい。
いじめをした輩は…まあ、地獄に落ちてひどい目見るの知っているからこそ今耐えられて入るんだけれど
寧ろ見えてなかったら…何やってたかわかんないや(遠い目)
堪えられる自信がない」
フィン「……霊感があってよかったね」
ケイト「同調していじめてた連中も同罪だよ。
見てて止めなかった奴等も同罪。
纏めて劫火に焼かれて死罪とすべき…
なんだろうけれど……どうすれば一番纏まると思う?」
フィン「私情が随分と込められているように感じるのだけれど…」
ケイト「それぐらいやんなきゃ自制もろくにできんと思うよ?
ただでさえ子供は衝動的に動くし」
フィン「それは否定しないけれど…それを教えるのが大人の役割で」
ケイト「自制すべき所は自制すべき。
それを教えるためでもあるんでしょ?学校は」
フィン「そりゃあ…まあ」
ケイト「意味ないじゃん、今の学校。
何がのびのびだ。
ただ時間守って囚人のように団体行動しなさい。
言い付けが守れない人は悪です。常識的な行動が出来ない人は悪です。
家庭環境なんて知りません。個人になんて合わせません。
見るべきは大衆です。少数なんて知りません。わざわざ合わせてなんていられません。
団体行動が出来ない奴、苦手で遅い奴は
寄って集って団体行動できる奴等で一緒になっていじめなさいって言ってるようなもんじゃん」
フィン「…言えているね。的を射ている」頷
その言葉に、僕は強く頷いた。
いつでも殺されているのは少数派。
その意見には耳も傾けられず、うちの方針ですのでと切り捨てられる。
多数だから、それも権力を持った人達にとってのそれだから。
人達がどれほど多数であったとしても、権力の大きい者、我の強い者の意見が通りやすい。
早い話が、言った者勝ちなのが社会でも学校でもよくあることなのが実情だ。