第48章 死
フィン「今思ったんだが…不死だから無理だと思うんだけれど…;」
ケイト「もしそうなったら、だよ」
フィン「神に至ったら、もう生まれ変わることはできないんじゃ?」
ケイト「できないね。
魂が死ねば無になるし、その破片がたまたま混じって始祖神のそれを持ったまま生まれ変わっただけだし…」
フィン「……」
ケイト「まあ…絶対にないって確証はないから」
フィン「うん…
どっちにしろ…僕は君でないと無理だよ」
ケイト「私だってそうだよ!」むすっ
フィン「君だって他の人と結ばれていた世界があっただろう?」
ケイト「フィンだってあったじゃん!」
フィン「たじっ)うっ…でも独身だった所も結構
ケイト「私だってそうだよ(むすっ!」瞑目&唇尖らす
そこはかとなく頬が膨らんでいるそれに…僕は笑いかけた。
フィン「……案外…似た者同士なのかもしれないね、僕達は」
ケイト「どこが?」
フィン「…そういう所さ」溜息&苦笑
ケイト「?だからどこが?」首傾げ
フィン「…お互い…意地っ張りな所さ」微笑
ケイト「あー…痛くても隠したり?」
フィン「頷)ああ、大丈夫でなくても大丈夫だと言ったり…
君のそれは…同級生でも誰でも同じことをしてきたから、期待しても無駄だという諦めから頼らなくなったのだろうけれど…
僕は、利用できるものなら利用しようと考える方だったからね」
ケイト「なるほど。本当にそうだ」瞠目
フィン「せめて…もう少しオブラートに包んでくれないかな?^^;」
ケイト「やだ!私もそう思う!事実!」
フィン「くそがつくほど真面目な所は君の美点なのだとは思うのだけれど…
限度がさ…^^;」
ケイト「それごと好きなくせに!」真剣&ぷんすか
フィン「否定はしないよ」瞑目&苦笑&腕組
ケイト「あんたも好きねー♪」
フィン「君もね^^//」ぽんっ←ケイトの肩へ手を置く
ケイト「否定できません!」えっへん
フィン「そこは開き直る所でもないと思うよ^^;」
ケイト「愛してる!」
フィン「ありがとう」くす
ケイトの灰化は完全に止まった。
他の被害者のも、ケイトが気絶した後治しに回った。
神に至ってない者には一瞬で元通りにでき、痛みも後遺症もないわけだが…
ケイトだけ違うのは様子を見てわかった。
痛みに悶え苦しむ様を見て…居ても立っても居られなかった。