第45章 魔術式
・寝たきりの患者の為に作られた、魔術式を組み込んだ腕輪
不要な排泄物や床ずれによる悪影響をもとに、魔力として置き換えて吸収し、蓄えるもの。
汗でも体の熱を冷ます為に必要分は吸収せず、風邪をひくほど大量になった分のみ吸収。余剰分として大気中に霧散する魔力もまた吸収。
いざ危険が及んだ時にはその魔力によって回復、または防御魔法が展開する。
サンプルとして身動きの取れない患者さんに渡す。
ケイト「看護師さんの仕事が減っちゃうのが問題なんだけども…生業にしてる人が;」
…大助かりなので患者さんに治験として協力してもらうことになった。
・巨乳薬(乳腺の数を増やし母乳の出をよくする薬(副次効果:巨乳になる))
ケイト「まずは女性ホルモンの中でもエストロゲンというものに、乳腺を増やす効果があるんだって。
脂肪は乳腺を守る働きがある為、乳腺が発達すればその周りにある脂肪もどんどん増えてって、それによってバストが大きくなるでしょ?
だから調合時に込めた魔力で、女性ホルモンを一時的に強める魔術式を発動するようにしてるんだ!」
ティオナ「エストロゲンだけ強めればいいんじゃないの?」
ケイト「エストロゲンばかりを増やすだけじゃないの!
女性ホルモンには卵胞ホルモンのエストロゲンの他に「黄体ホルモン」のプロゲステロンというホルモンもあって、どちらもバランスよく増やしていかないとホルモンバランスが崩れて体調不良に陥ってしまうんだ!!」
ティオナ「おおー!なるほど!!
博識だね!」
ケイト「ありがとう!
その作用が急激過ぎると体に反動として悪影響が残ってしまう!
だからこそそれもないよう緩やかな変化で、だからこそ一口で30分ほど効く。男にも」
『……え?』ちらっ
フィン「何で揃いも揃って僕を見るんだい?;
飲まないよ?;」
がくっ!
何故あからさまに沈み込む真似を…?;
テロップ『飲んでみて欲しかったから』
後にガレスが実験台を名乗り出て、本当に大きくなったことに驚くばかりだった。
「理論上行けるとは確かに思ってたけどまさか行けるとは」とぶつぶつと言いながらケイトは考え込んでいた。