第44章 出産後
数時間ほど愛し合う中…
アミッドが来ていたそうだが、静かに去り、入らないよう進言してくれていたらしい。
しかしロキは強引に入り、お目付け役としてリヴェリアが続いて入った。
アルとディは静かに寝息を立てている。
腕の中で微笑みながら名を呟くケイトに、僕は眉を顰めた。
フィン「?コクーン…?
僕の記憶が正しければ、「繭」や「保護する」という意味だったはずだけれど…」
ケイト「うん。繭ってたくさんの糸を紡いでできたものでしょ?」
フィン「ああ」
ケイト「出会い、紡ぎ、想い合い…なんか、この世界と似てない?」
フィン「!…
そうか、そういうことか」
ケイト「いずれ古い糸は剥がれていく。
でも、無駄だったわけじゃない。無になるわけでもない。
歴史として紡がれ、未来へと遺されてゆく。
それと同じように…どれほど救いを求めても助けてもらえなかった者達が…
今までの固定観念という繭から飛び出して、人生をやり直して
今という時を紡いで…家族と共に、乗り越えて行く。
そんな場に、したい…っていうのが主なんだ^^//;
なんかすっごい照れ臭いけど//;
名前だけ聞いたら「変かな?」とも思ったけど…」
フィン「空中都市『コクーン』か…
意味合いを踏まえて、改めて見ると…何だか感慨深く感じるね」
ロキ「おー、ようやっと空中都市の名前決まったんか?」
ケイト「うん。で…いつから聞いてたの?//;」たらたら←今ロキ達の存在に気付いた
ロキ「ん?
フィンの怒鳴り声が響いてから数分後やな?」
リヴェリア「あれほどの怒号は久方ぶりに聞いたな」くす
フィン「…言わないでくれ、気にしてるんだ;」
ロキ「まー、見舞いの品っていうか出産祝い?
孤児達から祝いの品やっつってフィンとケイトにカード持ってきてくれてな?
渡してくれって言われたんや。ありがとって言うとったで?」
ケイト「…気にしなくていいのに」
ロキ「既に使用済みやけどな。
カードだけでも嬉しいかもって言い出したんが始まりやそうや」
ケイト「それだけで十分だよ^^//
フィン、私のカードのは持っといて。勘合貿易みたいに合わせて確認^^♪」にこにこ
フィン「だったら記号でも一緒に書き込んで入れようか」微笑
ケイト「いいね!b」微笑
最後にアルとディまで混ざって書き込まれた…