第43章 出産
ケイト「欲なんて…想いなんて…抱くだけ、無駄だって思ってたのにな…
抱けば抱いた分だけ潰される。消されて、踏みにじられて、それなのに……
どうしても…私が私である限り、無くなっちゃ…くれないんだな(涙&ぼそ)←涙でぼろぼろ
ありがとう…家族の温もりを思い出させてくれて。
ありがとう……生きたいという希望を、与えてくれて。
ありがとう……大切な人に、居場所になってくれて」俯
ティオナ「いいって。それを言うなら私もだし!」微笑
ティオネ「お互い様よね」片目瞑&溜息
レフィーヤ「そうですよ。気にし過ぎなんです!」真剣
ケイト「私の、不幸を、傷を与えた人に怒ってくれて…
ホントは、欲しかったから。欲しくっても…いなかった、から;;(ぼろぼろ)
ひっく。ぅぅっ」
涙ながらに、肩を震わせながらケイトは言った。
ケイト「嬉しくて、嬉じぐで…仕方ないんだっ;;」ぼろぼろ
ポンポン
再び止めどなく涙を流すケイトに、僕は肩を二度優しく叩きながら腕の中へ抱いた。
フィン「力を使おうとは思わないのかい?」
ケイト「力が…可愛そう;」
『え?;』
ケイト「そんなこと、する為に…得たんじゃない。使いたいんじゃない。
やりたい放題使われるなんて、絶対嫌だし。私一人だけの為になんて絶対嫌だ。
休みもないまま思い通りに使われ続けるなんて、力の気持ちも考えずに振る舞い続けるなんて、私には出来ないっ!;;」
アスフィ「…力にまで優しいのですね、本当に…あなたという人は(くす)
困った人ですね…」ぼそ&苦笑
アイズ「……本当に…優しいんだね//」微笑
ケイト「全然優しくない」ひっく
リヴェリア「それは正当な評価を得られなかっただけだろう。
たとえそう言われたとしても、相手の言葉を鵜呑みにするな。
私が保証する」
ケイト「そういう所だよ!;皆の方が優しいの!!;」ぐすっ
『一体何をやりたいんだろう…;)…;』
ケイト「優し過ぎるよ…馬鹿;;」
ティオネ「あんたにだけは言われたくない」
『うんうん!』二度頷
ケイト「ガーン!!)皆にだけは言われたくない!;」
『お互い様だ&よ』きっぱり
パンパン!←フィンの手拍子が響く
フィン「さあ、仕切り直して食べようか」微笑
『おおー!!』
ジョッキが掲げられ、再び乾杯を交わした。