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Unlimited【ダンまち】

第5章 遭遇と探索





ケイト「私は…あの受け入れてくれた日(34ページ参照)、抱き締めてくれたお返しがしたかったんだ。
抱き返したかったんだ。抱き返したかったんだ、本当は!

あの時は心も感情も、何もかもが麻痺してた。
それでも笑えるようになったのは、妹の出産に立ち会って、家事を手伝って、お父さんの仕事をたまに手伝って…

寝る前は必ず、それ以外でもことある毎に優しく抱き締めてくれた。
それでも…身体が動かなかったんだ;


護りたかったのに、何も返せなくって…愛したかったのに、触れたかったのに…一歩が踏み出せなくて、怖くて動けなくって……
何で…こんな自分なんか……そう思っても、そう言っても、変わらず優しく笑って撫でてくれた。大好きだと言ってくれた。愛してくれた。

抱き締められても抱き締められても、背に手を触れることしかできなかった。
そうすると、とても嬉しそうに笑って…言うんだ。「やったね^^」って…さ(涙&震)

っ…//;;
でも…抱き返すことはできなくて、「今日こそやってやるぞ!」って……そう、意気込んでたんだ。

「誕生日おめでとう」って書いた紙を見て…誕生日だって気付いた。
インゴットに、お父さんとお母さんとシルキーの念を感じた。
3人が作ったんだって、一目瞭然だった。

でも…殺されていて、死んでてっ;;


救いたかったのに、護りたかったのに…皆がそうしてくれたみたいに、なりたかったのにっ;;

私は…肝心な、時にっ;無力だった;;」ぼろぼろ

そうしゃっくりと共に子供のように泣きじゃくっている中、そっと涙を拭いてくれた。

止めどないそれについで出てきた鼻水もかむように言われた。


フィン「まだ泣き足りないなら、泣いた方がいい。

前は椿がいたから、それほど泣けなかっただろう。
ここはホームだ。さらけ出してもいい。泣けないぐらい抱え込んできたのなら、ここでぐらい無理はしなくていい。

もう出ないぐらいに出し切ればいいんだよ」ぽんぽん

ケイト「ぅっ;;…ひっ;;うわああああああああああ!;;;」

余計に悪化した。


どうしよう。フィンのハンカチがぐしょぐしょだ。

あとで責任もって洗濯しよう(ぐすっ)←しかし気にしなくていいと言われた


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