第39章 闇を打ち払うもの
しかし次の日の朝…事件は起きた。
6月4日(冒険者72日目)
62階層まで無事辿り着き、63階層の入口へと足を踏み入れた矢先…
壁から出てきたモンスター、その口から吐き出された煙。
ケイト「危ない!」
どんっ!!
ラウル「!ケイトさん!?;」
煙が晴れた後、ケイトの姿は変わっていた。
ケイト「はなちぇー」
『可愛いいいい//』
キャーキャー!!
何故こうなった…;
5歳程度の大きさに縮んだケイトを前に、周囲は皆…浮き立っていた。
未知のモンスターが吐いた煙から、ラウルを庇ってのことだった。
フィン「なるほど。あの煙の効果は幼くなるということか…」
リヴェリア「馬鹿者!何故避けなかった!?」
ケイト「いやだって…避けようがなかったし?;」
リヴェリア「だから外に出るなと言っただろう!!;」
ケイト「だって危なかったし?;」
リヴェリア「お腹には子がいるだろう!!
お前一人だけの身体ではないと何度言わせれば大事にする!?」
ケイト「いやいや!;
これでもちゃんと害があれば防ぐよう結界を張ってたんだよ!?;
それでも…害とは認知されなかったみたいで…;」
フィン「……なるほど。確かに魔力が減ってるわけではない。
せいぜい筋力と耐久が衰えたぐらいか」
アキ「きゃあああああ!!」ひょい!
ケイト「みゃ!?」
アキ「可愛いいいい^^///」すりすり&ぎゅうっ
ケイト「は、はなちぇえええ;」じたばた
リーネ「か、可愛い///」
ティオナ「次、私!」
「次は私ー!!」
「ずるい!私もー!!」
アイズ「私も!」ずいっ!
レフィーヤ「アイズさん!?私も私もおお!!」ぐいぐい
ケイト「ばきゃあああ!;はなちぇはなちぇええええ」じたばた
『可愛いいいいい//♪』
キャーキャー!!
強く抵抗できないケイトをいいことに、やりたい放題引っ張りだこにしていた。
手も足も出ないとはこのことだね…;←あくまで傍観中