第5章 遭遇と探索
フィン「魔石をこの袋に纏めて回収しておいて欲しい。ケイト、頼んでもいいかな?」
ケイト「了解!」微笑&頷
そうして止めてあった馬車へ再び乗り込み、物置の中へと入った。
がちゃがちゃ
そこにある魔石の山を崩しながらフィンから手渡された大きな袋へ詰め込んでいく内、何か白い毛が見えた。
ケイト「?何だ?これ」
ぴょん!
ケイト「うわああああああああああ!;」
どたぁん!!
アイズ「!どうしたの!?」
がたっ!
扉を開けながらアイズが入ってくる。
ふと目線を下に向けると、白い毛色をした小さな小さな子熊が私の胸元に抱き付いて覗き込んでいた。
呆気にとられる中、全長28cmの大きさの白熊はペロペロと頬を舐めてきた。
そんな時、僅かな思念を感じ取った。
ケイト「!……
そうか。
私が殺したモンスターの中に、育ての親の死骸がいたんだ。
お腹に捕まったまま寄り添っていたんだね。
ごめん…縄張りを護っていただけなのに……」
そう涙を零す中、あることを伝えてきた。
アイズ(どうしよう…なんて声をかけたら?;)おろおろ
「きゅー」
ケイト「え?モンスターが食べる食料庫(パントリー)があるの?
でも人間もおいしいから食べてるらしい?
へえ。君は食べたことないんだ。
ってことはあれは親?
え?親じゃないの?ただ生まれた時に近くにいたからいただけ?
ってことは…え!?;死にたくないから死骸の振りしてた!?;」
アイズ「え?;」
ケイト「人の味を覚えようとしたりしない?;」
「きゅー」
ケイト「まずそうって言われても…;」
アイズ「ケイト…モンスターは敵。人の命をいつでも奪える。
だから」じゃきっ!
ケイト「い!?;」
アイズ「ケイトがやらないなら、私が斬る」しゅっ!←構え
ケイト「待って待って待って!;それだけはダメ!!;
この子孤児!;ちゃんと意思を持ってる!!;」
「きゅ?」首傾←わかってない