第36章 *帰還まで
家族風呂を堪能し、ゆったりとした時間を過ごしていた。
どうやら…お互い、心行くまでホッとできるのは互いの隣のようだ。
何故か発情することもなく、ただ…互いの温もりに身を埋めて満足し切っていた。
こんな時間も悪くはない…そう思えた。
ただ…どちらも裸なので締まらない風景ではあるんだが…(苦笑)
19時半まで堪能し切って晩御飯も終えた後、泊まる為に出た。
どこで泊まりたいかを聞くと…彼女は迷わず「ロキ・ファミリア!!」と叫んだ。
フィン「ぷっ。はっはっはっ^^
いいよ、じゃあ行こうか^^」くすくす
その迷いのない真っ直ぐな目に、叫びに、僕は笑った。
彼女の中で、それほどの居場所になっていたことが…とても嬉しかった。
20:00、黄昏の館へ帰還
門から入るや否や、門番の叫びを聞いてか総勢が何事かと集まった。
まあ…明日の予定だったから仕方ないといえば仕方ない。
アイズ「まだ6日…7日、経ってないよ?」
ティオナ「そうだよ!
6日留守にするって言ってたんじゃ?」
フィン「ああ。
お泊りという点においては最終日だからケイトの自由にしてあげたいと思ってね(片目瞑&お手上げ肩すくめ)
で、どこに泊まりたい?と聞いたら」ちらっ←ケイト見やる
ケイト「ここ!^^//」両拳掲げ&仁王立ち←既にホーム内の広間
『……ぷっ』
リヴェリア「ふっふふっ^^//」
『はっはっはっはっはっはっ!^^//』
その場にいた皆が揃って吹き出し、高らかに笑い出した。
その中、アイズもまた微笑みながらケイトへと歩み寄り首を傾げながら言い放った。
アイズ「えっと…おかえり?」おず
ケイト「違うよ」きっぱり
アイズ「!…え?」
ケイト「ここには泊まりに来た!
そりゃ確かに土産物は配るけど、やっぱり最後の締めはここじゃないと!」
アイズ「えっと……つまり…ホテル?のつもり?」
ケイト「うん!^^」こっくり
アイズ「そっか…じゃあ…いらっしゃい」微笑
ケイト「いらっしゃいましたー!^^//」ハグ!←アイズに跳び付く
最後のお泊まりがホームになるなど、僕も思いもしてなかった。
だが…互いにとって、一番安心できる場所だと判断したんだろうと今になって思う。
嬉しそうな、心底幸せそうなケイトの笑顔を見る度…それは確信へ近付いていった。