第4章 鍛練と迷宮
18階層で金額をもらった時点で、ちょうど時刻は4時半となった所だった。
18階層から出発した時点で3時、37階層までノンストップかつ10分ほどで移動した。
それから37階層で30分ほど団体戦の訓練をした後、30分で50階層まで潜り、到達した証拠を採取して18階層まで18分で戻った。
それまでの間、辿り着いた4時28分までにも値段はなおも沸騰中だったそうなのだが
キリもないので『今の金額で受け取ります』と言った瞬間、さらに値段がうなぎ登りに高騰した。
結果、総額3000万ヴァリスという現金を得たのであった。
こんなに要らないと申し出たが、最高品質よりもさらに上の等級に値する為、これでも少ない方らしい。
上で売った方がそれ以上に高く売れるとのことだ。
ケイト「たった11個の素材でこんなに…;」
フィン「中層の素材でこれなら、深層の素材はもっと高くつくだろうね?^^」ちらっ
椿「うむ…わかっている!」キラン&にや
妙に含みのある物言いだ…;←そこだけはわかった
フィン、何故か椿に微笑んでいる…深層で出た素材をあげたからかな?;
貸しにしておくよって言ってたし、それは忘れないでねって意味なんだよね?きっと…
ケイト「何で私が倒したものの方がドロップアイテムが残りやすいんだろう?
3匹の内1匹は必ず出るし…」
リヴェリア「魔力を受けたからこそなのかもしれないな。
魔石の純度も上がっているようだ」
そんな事実を受け止めながら、私達は地上へ戻った。
上層に入った瞬間に正面からたまたま来たモンスターを斬り刻んだ所、素材が出た。
欲されたが初上層なので丁寧にお断りした。レア素材だったらしい。
また倒した時に出ればその時に渡しに行くことを約束した。すると喜んでくれた。
フィン「お金を要求しなくていいのかい?お金が手に入る機会なのに」
ケイト「防具や馬車の件でも世話になってるし、お礼として渡したい」きっぱり
フィン「…(驚)
賄賂のつもりも欠片もないようだね」苦笑&溜息
ケイト「わいろ?って何?」きょとん
『……;』
何でそんな呆気にとられた顔ばっかりするの!?;