第33章 ケイト調査票
ケイト「ごめん。フィン以外の他に夫も妻も迎える気はなくって;」
アイズ「愛人でもいい」きっぱり
ケイト「よくない!;不誠実!!;」
結局…どっちも譲らなかった。
アイズの抱くその気持ちが『恋』だということに気付くのは…まだもう少し先の話。
リヴェリアは気付いているからこそ下手に止めれなかったそうだ。
ケイト「…////」
フィン「ケイト?」
ケイト「お酒、臭い…酔う//;」くらくら←口元押さえ中
フィン「しっかりしてくれ」そっ←ケイトの左肩に右手を添える
ケイト「悪阻かな?//;」うっぷ
フィン「横になるかい?」自身の左膝を叩く
ケイト「大、丈…ぶ
!!」瞠目&ドックン!!
フィン「!ケイト?(なんだ?様子が…」
ケイト「…此度は済まなかった。
そして礼を言わせてくれ。ありがとう」お辞儀
突如、無表情となったケイトは僕達へ頭を下げた。
どこか底冷えしたその声に、親指に疼痛が走った。
その目は冷たく、何の感情も抱いていないかのような…感情を一切感じさせないほど…そう。ただ、真顔だった。
ロキ「うっ…(ぶわっ)
ウレイオスううううう!!!!;;」ぼろぼろ!!&だきぃっ!!!
そうロキが双眸から涙をぼろぼろと流しながら叫びケイトへ抱き着いた矢先、所変わって別の場所でも…
フレイヤ「はっ!!)!!」がたっ!!
オッタル「?…フレイヤ様?」
フレイヤ「この感覚は…間違えようがないっ//;(涙目&恍惚笑み)
ケイト…ああ…ケイト!!」だっ!!
オッタル「!!?」だっ!!
とある主神が突如として涙を浮かべながら走り出し、近くにいた眷属もまた護衛の為に走り出したという…
ケイト(?)「…所で、ロキよ…」
ロキ「ん?」
ケイト(?)「随分と…面白そうなことをしているんだな、下界では。
見違えた…
というよりは、様変わりしたと捉えるべきか…」
ちらりと感情のない目を向けてこられる中、口調も醸し出される空気もがらりと変わったそれに、「あれは…本当にケイトなのか?」という想いが皆の胸をよぎった。
『………(ごくり)
(貫禄が…半端ない』
その瞳は、焦げ茶色だったはずの虹彩の色も無く、光も無く…
ただ、闇そのもののようにも思わせるものだった――