第33章 ケイト調査票
ロキ「ホンマにウレイオスやって知った時は…
嬉しかった。
と同時に、どんな顔見せたらええかわからんかった。
でも…いつも通りでええんやって、身を持って教えてくれたわ。
あの天真爛漫な笑顔に…真っ直ぐ過ぎる馬鹿みたいな愛情に、何度助けられたか、もうわからん…数え切れん……(天を仰ぎ&開眼)
気付いたら遺体も無く消えとって、事実どこ探してもおらんなっとって…
ホンマ、『ふざけんな!』って思ったわ…(ぐすっ)
勝手に頑張って、勝手に死んで、居なくなって…どんな思いしたか考えろや!!
勝手に無茶して消えていきおって…勝手にもほどがあるわ!相談しろや!!独りで抱え込むな!!!」
フィン「うん…本当にね^^;」
目に浮かぶよ…その光景が。
そう言い切れるほどに、ケイトの行動にはその片鱗があった。
人を大事にする割に、自らを一切顧みないそれに…
ロキ「フレイヤなんて自殺しかけたしな…;」
フィン「!!?;」ぎょっ!&瞠目
ロキ「まあ…止めるのは大変やったけど…
あの意気消沈っぷりは…誰でもわかるようなもんやった」
フィン「…」
傷ましいその表情に何も言えずにいる中、ロキは突如肩を震わせて笑いだす。
ロキ「でもって、ウレイオスのあの照れ隠しも健在やったからなあ」げっへっへっ
フィン(親父だ…;)
ロキ「まあ…フレイヤが執心するのもわかるんやけどな?
あいつ、ウレイオスが大好きやったからなあ(遠い目)
やっぱ…渡したないやん?♪」にやり
フィン「ああ、そうだね…(微笑)
始祖神の人となりと、ケイトの人となりが同じなのはわかった。
でも…1つだけ腑に落ちないことがある」
ロキ「なんや?」
フィン「こうとも考えられないか?
始祖神の復活を待ち望む誰かがいると…」
ロキ「!…どういうわけや?」瞠目
フィン「力は蘇った、魔力を媒体にしなければ出ないけれどね。
だが…狙いがわからない。
ブランシェに迷宮へ潜るようけしかけたものがいるとするならば?」
ロキ「!」ピクッ!←瞠目&探るような目付き