第33章 ケイト調査票
ロキ「置いて逝かれたもんの気持ちにもなれや!こんの馬鹿ったれええええええ;;;」
おーいおいと泣きじゃくるそれに既視感を抱いた。
それは…ケイトが泣きじゃくっていた時に見た哀しさと同じようにも感じた。
ロキ/フィン『うわあああああああ;;/本当に…』
フィン「心から愛し慕っていたんだね…彼女という存在を」
ロキ「心が麻痺するまで頑張る奴がおるかアホおおおおお;;」
ヒシヒシと伝わってくる哀しみと慟哭に…不思議と、自然と涙が溢れた。
ロキ「おまけにあんなでも家族と言い張って護りに行くし!アホか!!;アホ過ぎるわ!!!;
何で仇護りに行くねん!;
同じ思いさせたないからってアホか!!;
あいつら…精神的支柱を得た瞬間に奪って、苦しむ様見て笑っとったやろうが!;
毎日毎日何度も何度も罵倒して、苦しむのを見ることを享楽として楽しんどったやんかあああ!!;
そんな奴等護らんでもええやろ!!;命かけんでええやろ!!!;
アホはアホのままなんかあああああっ;;」おーいおいおい
フィン「うん…;それについては僕も同じ気持ちだ」瞑目苦笑&ぽんっ
肩に手を置いてから数分後…ようやく、涙は収まった。
真っ赤に腫らした眼のまま、ロキは僕へ向き直って言い放った。
ロキ「あのな、フィン…」
フィン「?」
ロキ「彼ってドンのこと言うとったけど、ドンは女やで?」←129~138,1138ページ参照
フィン「!
あ、ああ…そういえばそうだったね^^;」
しまった。うっかり忘れていた;
ロキ「……意識を変えさせたんは…ドンもケイトも同じ、か」天を仰ぐ
フィン「…そうだね」
ロキ「…フィン」
フィン「?」
ロキ「…ケイトのこと、好きか?」
フィン「?…何を今更」
『そうでなければ結婚などしていないだろう』とばかりに怪訝な目を向けると
ロキはいつになく真剣な眼で見つめ返していた。