第33章 ケイト調査票
朝10時、窓から突き落とされたロキは教会から帰還した。
ロキ「窓から突き落とすなんてひどな!!」
フィン「しー」人差し指を自身の口に当てる
ロキ「いか?;」たらーり
ケイト「すーすー」
帰還したロキは執務室に飛び込むや否や叫ぶも、フィンの左膝の上にケイトは左頬を乗せてグーグー気持ちよさそうに寝ており、フィンはその背に毛布を掛けて優しく撫でていた。
フィン「ちゃんと木がクッションになるように落としただろう?」
ロキ「まずためらえや!!;」ビシッ!!
フィン「肩すくめ)所で…それよりも大事なことがあるんだが」
ロキ「?なんや?」
フィン「妊婦に使用した場合…
一体、『お腹の中の子』はどうなるのかな?^^」真っ黒
ロキ「え?;」
フィン「知っているんだろう…?
もし…仮に知らないままやったなら…どうしてあげようかな?」低くどす黒い声
ロキ「ひっ!!!?;
けっ、ケイトのことやからきっと無事やと思うで!?;」
フィン「そんな不確定のままやったと…?」
ロキ「い、いや!せやからケイトなら何があっても大丈夫なよう結界を
フィン「張っていれば何をやってもいいと?」
ロキ「せやからその、あの;
フィン「一週間禁酒」きっぱり
ロキ「すんませんっしたああああ!!!;勘弁してホンマ堪忍!!!;」土下座
フィン「自業自得だね。それと…起きるから黙っててもらえないかな?」ギロリ
ロキ「ホンマにケイト大好きやな?!;」
フィン「そうだね…
彼女を失った世界なんて、僕はもう考えられない。
彼女は…僕の『光』だ。
失うぐらいなら躊躇いなく殺すよ、たとえそれが何であったとしてもね」
ロキ「……えらい物騒やな;」
フィン「傍から見れば、そう映るだろうね…
でも…今にしてみれば、出会うべくして出会った存在だと思うよ(なでなで)
こんな幸せがあるなんて…ただ一緒に居るだけで幸せだなんて…^^(くすくす)
それまでの僕には…想像さえもできなかった(微笑)
だからこそ、想うんだ…
これから先、たとえ何があったとしても『護りたい』と――」