第33章 ケイト調査票
・もしも小さくなったら…
5月10日(冒険者47日目)
黄昏の館
早朝、大食堂
リヴェリア「……;」
目の前の信じられない光景に、冷や汗を一筋流していた。
リヴェリア「……何があった?;」おずおず
ロキ「ん?見たらわかるやろ?
ケイたんが5歳になったんや!//」キラキラ&拳握
リヴェリア「そんなことは見たらわかる!!何があってこうなった!?」
ロキ「んなもん薬飲ませてに決まって…
ってちょ!;待って!?;その振り上げた杖を下ろして話し合お!!?;な?!!;」たじたじっ
じりじりと杖を振り上げて睨視して歩み寄るリヴェリアに、ロキは必死に叫んだが…
リヴェリア「この馬鹿者があああああ!!!」
ロキ「すまん!!;ホンマすんませんっしたああああ!!!;」
ごぉん!!!!!!!
凄まじい音が大食堂から執務室にまで響き渡った。
薬によって5歳になってしまった。
ケイト「びっ;」ぷるぷる
ロキ「ほれ見い!リヴェリアのせいで怯えてもうたやないか!!;」たんこぶ大盛り
リヴェリア「む…済まない;」
執務室
フィン「で……僕の所へ来たと…;」
リヴェリア「止められなかった。済まない;」
フィン「君が謝る必要はない。どう見ても悪いのはロキ一人だ」
そう会話する最中、ケイトはフィアナ像とタペストリーにすり寄って安心顔しており
にじり寄るロキに対してだけ威嚇していた。猫のようにふーっ!!と。
ロキ「最強の呪文を唱えるんや!!!
猫で言う所の『チュール』を唱えるんや!!」
不機嫌のあまり威嚇し近付けば噛み付くほどの怒りに駆られている猫が『チュール』と言っただけででれでれに歩み寄る背景が周囲の脳裏によぎった。