第6章 本編の章 鹿島神社陥つ
「心配かけて、ごめんね。」
美玖が美琴に。
「渡辺さんは、用意したタクシーに乗って家に戻りなさい。」
棗が美玖に。
「ごめん、先に行ってて。」
美琴が美玖に。
美玖は、望達を連れて鹿島神社を後にした。
「私が、呼んだら全員でこに来て。」
棗に聞こえないように美琴が呟いた。
美玖は、頷き社務室を後にした。
「先程なのは、貴方が持つ最強の式神ですか?」
棗が美琴に尋ねてきた。
「はい、ようやく賢帝を操れるようになりました。」
棗の囁きに美琴が答えた。
「とにかく、今日は家に帰り明日の撮影に備えるようにね。」
棗が美琴に呟いた。
「美琴さん・・・車の準備が整えましたのではやく車にお乗り下さるようによろしくお願い致します。」
従者である一人の巫女が美琴に呟いた。
「望達は、もう車に乗ったのですか?」
美琴が従者の巫女に。
「はい、後は美琴だけです。」
従者が美琴に。
「分かりました、それでは失礼いたします。」
美琴は、棗達に頭を下げ部屋を後にした。
「神使! 賢詠招来!」
美琴は呟き、式神の賢詠を召喚した。
「後は、お願いね。」
美琴が賢詠に呟いた。
美琴は、賢詠を残して車に乗り込んだ。
「これで、良いのでしょ?」
棗が従者の巫女に。
「良い心掛けだ、自分の立場をわきまえているようだな。」
従者の巫女が妖怪の姿へと変えていった。
「さあ、私を楽しませてもらおう・・あの美琴の式神のせいで生き残ったのは俺だけだからな。」
妖魔は呟き、棗の腕に触手を巻き付けた。
「さて、楽しませてもらうぞ。」
妖魔が呟き、棗に襲いかかろうとした瞬間
「とうとう、正体を現したわね。」
姿を現したのは、小牧美琴であった。
「み、美琴・・どうしてここに?」
棗が呟いた。
「儀式が、始まる前にアガレスがあの警察官と何やら語り合っていたし儀式の前日に棗様が御留守の時に妖魔が封印を去れえいる封印の御殿に案内していたのを見てた。」
棗の問いかけに美琴が呟いた。
「みんな、出て来て!」
美琴の言葉にみかるや巫女達が姿を現した。
「おのれ、巫女風情がっ!」
アガレスは叫び、美琴達と対峙した。