第6章 本編の章 鹿島神社陥つ
美琴は、冷凍庫から冷凍保存していたピザパンを取りだすや解凍する為に熱湯に浸し自然解凍をした後オーブント-スターに入れてはピザを温めグラスカップにココアの粉を入れては湯を注いだ。
「では、いただきます。」
美琴は呟き、朝の食を口に含んだ。
「ところで、巫女さんって下着は白って決まってるの?」
佐久弥が美琴に尋ねてきた。
「いや、これと言って決まってないわよ・・ただ、巫女さんは神いに御使いする穢れなき乙女として白が当たり前と言われているけれど、それらは巫女さん次第だから・・・。」
佐久弥の問いかけに美琴が答えた。
「ごちそうさま。」
美琴は呟き。食器を洗浄期で洗った。
時刻は、7時を間もなく終え8時になろうとしていた。
「さて、まだ時間があるかあら少し稽古しましょうか。」
美琴が呟いたのだが
「そうねえ、もう一度正座をしますか。」
佐久弥が答え、再び正座の特訓に励んだ。
正座の特訓は、1時間頬行いその後に礼儀作法のいろはを行い再び巫女装束に着替えた。
美琴は、タクシーを呼び到着したタクシーに乗った。
「鹿島神社まで、お願い出来ますか?」
美琴が、運転手に呟いた。
鹿島神社は、南神戸市の南西の場所に位置しており美琴が所属している巫女連合庁神戸支部の本部となっている。
鹿島神社は、鹿島棗が今の主となっているのだ。
運転手は、なぜか美琴をチラチラと見ているが、理由は美琴がかわいいからというわ訳ではなく美琴が手に持つている長い布製の袋であるが、この袋には小牧神社に代々伝えられている剣が収められているのだ。
美琴達を乗せたタクシーは、順調に鹿島神社に向かって走行していると思われていたのだが突如、1台の車がタクシーの後方に衝突しては、二人の男がタクシーの前方に圧し掛かりナイフをちらつかせた。
「お、おい・・巫女さんが二人もいるぜ。」
ドアを無理やり開かせ、車内を覗き込んだ一人の男が呟いた。
「な、何? 本当か? う、うぉっ犯してぇ。」
ニヤ付きながら、もう一人の男が呟いた。
「おい、そこの巫女降りろよ・・」
運転手の首に突き付けては美琴達に要求した。
「佐久弥・・降りましょ・・このままだと、運転手さんに危害が及ぶし目的は、私達のようだから・・。」
美琴は呟き、佐久弥と共にタクシーを降りた。