• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第8章 小田原城


小田原城では


氏政との囲碁勝負に連勝した直美は、それから毎日の様に氏政に呼ばれ、囲碁の相手をさせられていた。

この時代に来てから打ち方を覚えたため、特別に囲碁が得意なわけではない。

三成の教え方がかなり上手かったのだと改めて感謝していた。

勝負に勝った褒美として城下に出られる様にならなければ、かなり気持ちが沈んでいただろう。

囲碁勝負はその後も連勝に連勝を重ねており、直美が負ける事は一度もなかった。


今日も夜になってから呼び出され、小太郎の監視の元、氏政の私室に向かう。

いつもの様に部屋の外に小太郎を待たせて中に入ると、氏政がすでに碁盤の前に座り直美を待っていた。

『お待たせして申し訳ありません』

『早く座れ。さっそく始めるぞ』

(うわ!やる気満々!もしかして必勝法でも覚えてきたのかな!?)


会話はなく、静かな部屋に碁石を交互に置く音が何度も響く。

そして数分後。

『俺の負けだ』

結局直美が勝つのだった。
/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp