• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第38章 一乗谷城の戦い


春日山城へと戻る道は天気にも恵まれ、一乗谷へ向かう時に通りすぎてきた小さな村で休憩を取ることになった。


先導する様に走っていた小太郎が村の入口で馬から降りて手綱を木に繋いでいく。


直美も御影の背中から降りると、握っていた手綱を小太郎に預けた。


『馬たちの様子は見ていますから、どうぞ皆さんと村の中を歩いて体を動かしてきてください』


ずっと同じ体勢でいたせいか体が、特にお尻が痛い。


『小太郎さん、ありがとうございます。お言葉に甘えてちょっと行ってきますね!』


謙信たちも小太郎に馬を預けると、村の中へと足を進めていく。


座って休みたい気持ちもあるのだけれど、それ以上に体を動かしたい気持ちが強く、村の中で飲み水と団子を手に入れるとすぐに小太郎の元へと戻った。


地面に座った信玄が満足そうに団子を口に運ぶその横で、幸村が呆れた表情をしながら佐助に話しかける。


『なあ……さっき一体何があったのか教えてくれよ。俺だけわかんねーなんて面白くないし、わけもわからず謙信様に追いかけられて納得いかねーわ』


『あぁ、ワームホールの事か、今説明する』


佐助は眼鏡をクイッと上げると一部始終を幸村に説明し始める。


そして直美の名前を変える話に及んだ時、謙信からも質問が飛んできたのだった。
/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp