• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第8章 小田原城


囲碁の勝負に勝ち続けた褒美に、自由に城下町に出かける事を許された。

もちろん身分を隠し、常に小太郎の監視付きだが城の外に出られる事がとても嬉しかった。


翌日、さっそく城下町に出掛けた。

小太郎は直美に手を伸ばせば届くほどの近い距離感を保ちながら一緒に歩いている。

昨日、氏政との囲碁勝負に連勝した事をしきりに感心していたが、どんな術で勝ったのかと聞いてくるあたりまだ信じてくれない様だ。


『小太郎さん、城下町に金平糖を売っているお店はありますか?』

『金平糖?ありますよ、こちらです』


案内された店の中には見たこともないくらい沢山の金平糖が売られていた。

『うわっ、凄い!あ、そっか、相模湾があるから小田原は船での貿易が盛んなんだ!』

思わず興奮して漏れた独り言を小太郎は聞き逃さない。

楽しそうに店内を見回す直美をしっかり監視しながらも小太郎の表情は柔らかいものだった。
/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp