第36章 有言実行(R18 )
傷を見せたときにはだけた肩と胸元に謙信の唇がそっと触れる。
舌先で傷跡を辿るとするりと帯をほどかれて着物の合わせを開かれる。
あらわになった胸の膨らみを食む謙信の手が腰をなぞる様に降りていく
身体の中で最も敏感な中心部を上から刺激され、思わず腰が浮き上がった。
同時に胸の先に絡む熱い舌の動きが大人しくしていた欲を引きずり出していく。
『あっ……やっ……』
『ではどんな風にして欲しい。お前の身体は舌と指で喜んでいる様だが?』
胸の膨らみを弄びながら、もう一本の手はその指先がいとも簡単に秘部のその奥へと侵入していく。
『んっ……あっ……ああっ…』
はだけていた着物を完全に脱がせると謙信も着ているものを脱ぎ、足を左右に大きく広げる。
『待ってください!明かりが!』
『隠さずともよい』
慌てて隠そうと伸ばした手はすぐに捕らえられ、頭上でひとまとめにされてしまう。
『謙信様、待って……恥ずかしいです……』
聞いているのかいないのか、広げた足の間のその奥と外を謙信の指が敏感な場所を刺激しながら行き来する。
そのたびにくちゅっと鳴る恥ずかしい音を聞こえないふりをして聞いていた。
『恥ずかしいのも良いだろう?』
『よ…良くないですっ……』
手は押さえつけられたままなので首を左右に振ると、今度は耳元へ唇を近づけ、そっと耳たぶを食む。
『ふっ……んっ……』
耳元に意識が集中している間に、秘部には熱く硬い昂りを当てがわれ、ゆっくりと入り口をその先端で押し広げていく。
『こんなに濡れて期待しているのだろう』
耳元で謙信の声が響いたその瞬間、最奥を貫く感覚に襲われた。
『ーーーっ、あぁんっ!んんっ……』
口づけと指により溶かされていた身体は中を突かれる刺激で更に溶かされ極まっていく。
『あんっ…あ、…だめ…』
『好きなだけ昇りつめればいい。まだやめてやれそうにないからな』
『あっ…あぁん…謙信様っ……!』
打ち付けらる快感。
いつの間にか両手も解放され、そのまま謙信に手を伸ばす。
謙信の首に手を回す様にすると再び唇が重なり、息もつけないほど激しく舌を絡め合った。