• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第35章 小谷城


『ああ。信長様の命令だからな。全員が撤退したらこの城には火を放つ。このままにしておけば今後また同じことが起こるからだ。そもそもここは裏切り者の城、もったいないが燃やされても当然だろう』


『確かにそうでした。浅井長政が信長様を裏切らなければ今頃共に戦っていたのかもしれないですね、残念です』


約一刻程で本願寺の門徒たちが城から撤退し、誰一人城の中に残った者がいないのを確認すると、秀吉の指示で城に火がつけられる。


数ヶ所から同時に放たれた火はあっという間に城を包み込んでいった。


『おそらく光秀の家臣がもう1通の文を一乗谷城に届けているはずだ。俺たちは安土に戻り城を守りながら信長様の帰りを待つぞ。』


勢い良く燃えながら崩れていく小谷城を背に、秀吉たち三人は安土への道を急いで駆けて行ったのだった。
/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp