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イケメン戦国 安土城の居候

第35章 小谷城


小谷城を囲む秀吉たちの元に顕如の書いた文が届けられた。


襲撃を受けた城はすでに門徒たちによって占領され、文が届いた時は秀吉の指示の元で三成が急襲の策を立てている最中だった。


本願寺の門徒たちに宛てられたその文はすぐにこの襲撃を起こした主導者の元へと届けられる。


筆跡を見る限りその文を書いたのは顕如で間違いないと確信すると、門徒たちはすぐに武器を手放し撤退の準備を開始した。


安土への帰り支度をしながら政宗がぶつぶつと呟いている。


『出発前に安土から戦を終わらせる最終兵器が届くだろうって光秀が楽しそうに言ってたが、まさか紙切れ1枚だとはな。殺さずに斬るなんて面倒な事をする前で良かったが、暴れ足りなくて消化不良だ』


『結果的に誰の命も失われずに済んだのならそれでいい、そうだろう』


秀吉が政宗をなだめる。


その秀吉に今度は三成が話しかけた。


『秀吉様、門徒たちが撤退したら本当にあれを実行するのですか?』
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