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イケメン戦国 安土城の居候

第32章 春日山城


『姫、織田軍の様子はミツ者たちが知らせてくれるから心配ないぞ。前にも言ったが帰りたくなくなるくらいもてなそう』


信玄にそう言われて少しだけ気持ちが楽になる。


ここで謙信が直美の肩に置かれた信玄の手をパシッと払いのけながら話に加わった。


『今は余計な心配などせずに織田軍を戦に集中させてやれ。だがお前は毛利から狙われていることを忘れるな。信長が有無を言わさずここにお前を寄越したのは確実に身を守ってやるためだ』


謙信のその言葉に思わずはっとする。


(そっか、遊びに行けって言ってたけどその言葉の裏にはそんな思いがあったんだ。謙信様たちもちゃんとそれを理解して私を受け入れてくれたんだ…感謝しなくちゃな)


『とりあえず皆さん、中に入りましょう』


静かに会話を聞いていた佐助に促され、全員がようやく城の中へと入っていった。
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