• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第31章 蘭丸


『そっか……それなら…俺と一対一で勝負してください。俺は自分の命をかけて戦います』


『いいだろう。さっさと刀を抜け』


信長と蘭丸がゆっくりと刀を抜いて向かい合う。


『直美、下がっててね。最後の最後まで巻き込んじゃって本当にごめん』


信長の姿を視界に捉えたまま、蘭丸が後ろにいる直美に話しかける。


『蘭丸君!最後ってどうして?なんでそんな事言うの。なんでそこまでしなきゃいけないの!!』


『……わからない。自分でもわからなくなって来ちゃった。

行き場のない俺を拾って面倒を見てくれた顕如様を救って織田軍に復讐したい、その一心だったのに。みんなと話をしてたらどうしたらいいのか分からなくなってきちゃった。

織田軍のみんなといる時は楽しかったし、直美を巻き込んでまで復讐したくないって思ってる』


刀を握る蘭丸の手が震えている様に見える。


『顕如様を救っても戦になるだけって言われて、自分の覚悟のなさに気がついたし……自分勝手だよね。
信長様、直美,ごめんなさい』


蘭丸が謝りながら信長に斬りかかっていく。


信長はそれを片手で簡単に受け止めた。
/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp