• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第31章 蘭丸


『蘭丸君、もし信長様が引き渡しに応じなくても大丈夫だよ。きっと何か別の方法があるはずだから』


蘭丸に言ったその言葉をそのまま自分にも言い聞かせながら謙信の盃を満たし続けた。


明日はどうなるかわからない。


戦にならない方法があるのなら、できればそれを選びたい。


もし安土城に帰るのが先になったとしても、戦を防げるのであればそれでも構わない。


盃を満たしながらも頭の中はこれからのことでいっぱいになっていた。


しかし歩いて疲れていたせいか次第に瞼が重くなり、いつの間にか謙信の横に座ったまま眠ってしまったのだった。

/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp