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イケメン戦国 安土城の居候

第24章 鷹狩り


『安土にまで追いかけてくるとはかなり根が深い問題の様だが』


『お手を煩わせてしまい申し訳ありません。これ以上迷惑をかけないよう、今日中に安土を離れます。この男たちは見せしめのために連れて帰り、小谷城で沙汰を下します』


『こちらとしても巻き込まれて大事な土地を荒らされては困る。同盟解消の件は一旦保留だ。日を改めて話し合いの場を設ける』


淡々と語る長政に違和感を感じたのは信長だけではなく、秀吉も同じだった。


夕方になり、家康が手配した織田軍の兵が捕縛した男たちを連れていく。


安土城の手前で長政の護衛にその男たちを委ねると、小谷城に帰って行く姿を見送った。


その後、秀吉と光秀がすぐ天主に呼ばれる。


話し合われたのはもちろん昼間の出来事。


長政の語っていた内容に光秀も違和感を感じていた。


秀吉は納得いかない様子で長政の事を思い出している。

『結局、何をしに来たんだってことだ。同盟を解消したいなら使いの者に文でも持たせて一方的に押し切れば済む話だろ』

 
光秀も信長に意見を伝える。


『浅井がすでに朝倉と繋がりがあるのは明白。隙あらば信長様の命を狙ったか、何かを確認するため安土に出向き、目的を達成した所で襲われたのを自作自演して早々に安土を離れた…』


『光秀らしい深い読みだが可能性は高いな。昼間の話も全て嘘か』


『やはり浅井は食えない男と見るのが正しいかと』


『泳がせておけば更に大物が釣れるかもしれん。警戒を怠るな、引き続き北近江と越前の様子を斥候に探らせておけ』


天主での話が終わると信長はまっすぐ直美の部屋に向かった。
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