第24章 鷹狩り
『信長様、秀吉さん、お待ちしておりました!長政様、おはようございます』
『直美、おはよう。昨日の着物姿もいいが袴姿も似合ってるな』
一番最初に口を開いたのは長政だった。
『ありがとうございます。馬に乗るならこの方がいいと思いまして』
(みんなで鷹を追いかけてひたすら走り回ると思ってたのは内緒にしとこう)
『長政と直美はすでに顔を合わせていたか、ならば紹介はいいな、早速鷹狩りに向かうぞ』
『では信長様は長政様と先頭を、家康と直美が真ん中、俺は一番後ろからついて行きます』
今日は家康の馬に一緒に乗せてもらう事になっている。
『あんた、袴姿だとまるで子供みたいだね』
『うっ、元々背が低いし髪も結ってるから見た目は否定できない…けど子供じゃないもん!』
『否定すればするほど子供みたい。ほら、乗りなよ。落ちないように支えてあげるし、酔ったら薬もあるから言って』
手を引かれてひょいっと馬に乗せられる。
秀吉の指示通りに並ぶと早速鷹狩りに向けて出発した。