第20章 毛利元就
本陣に戻った光秀は信長に全てを報告していた。
毛利軍は直美が上杉謙信の寵姫だと思い込んでいること。
直美と引き替えに謙信の首を狙っていること。
そして最終的には信長の首を狙っていることも漏らす事なく報告する。
それを聞いた信長は武将たちと共に船の着岸する港へ向かって急いで馬を走らせて行った。
一方、富山城に戻った謙信と佐助は織田軍の兵と共に毛利軍を挟み撃ちにする形で難なく城を守る事に成功していた。
捕らえた兵に刀を突き付け元就の居場所を聞き出すと、全員で港に向かって馬で駆け出したのだった。