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イケメン戦国 安土城の居候

第19章 白鳥城


織田軍は支城への道をまっすぐに突き進む。


途中、上杉軍の兵が襲いかかってきても信長とそのすぐ後ろに続く政宗の刀に次々凪ぎ払われていった。


後方には家康と三成が続き、後ろからの攻撃を全て食い止めている。


光秀は一人本陣に残り、支城と富山城周辺からの報告を受けると同時に、少しの異変も見逃さないよう目を配っていた。



敷地内で黒煙が上がり、騒然となっている上杉軍の兵はもはや敵に値せず、信長たちに向かって行った者は一振りの刀で地面に次々斬り伏せられていった。


黒煙を目印に燃えている建物の前に来ると、信長は斬られて息絶えている見張りらしき兵と地面に落ちている短刀を見つける。


その短刀には上杉家の家紋が小さく刻まれていた。


(竹に飛び雀か、これは上杉の家紋で間違いないな)


『政宗、今すぐここに三成を呼べ』


『わかりました。三成と入れ替わります。後方の敵はお任せください』


それからしばらくして三成が信長の元へ行くと、拾った短刀を手渡された。


『三成、この短刀に見覚えはあるか?』


『はい、ハッキリと覚えています。これは間違いなく上杉謙信の刀と同じ物です。懐刀として作られた物でしょう』
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