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イケメン戦国 安土城の居候

第17章 富山城


『蔦花ちゃん?蔦花ちゃんだよね!?』

『うん。今説明するからちょっと待ってて』


蔦花はお膳を置くと、部屋の周囲に誰もいないのを確認して襖をそっと閉める。


『直美ちゃん、十兵衛様からの伝言だよ。必ず助けるから待ってろって』

『十兵衛?……あぁ!うん、わかった!蔦花ちゃんは今、十兵衛様と一緒に行動してるんだね』


安土城の外では光秀が十兵衛という名前を使っていると本人から聞いたのを思い出した。

と同時に、伝言の内容から蔦花が間者として富山城に来ている事を理解した。


食事をしながら蔦花がここに来るまでの経緯、なぜ直美が上杉武田と一緒にいるのかなど、お互い疑問に思っている事を話した。


もちろん織田軍が出陣した事、春日山と増山城から援軍が来る事も蔦花に伝える。


『数日後にはここが戦場になるかもしれないから、そうなる前に蔦花ちゃんは安全な場所に逃げてね』

『わかった、絶対巻き込まれないようにするよ』
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