第17章 富山城
軍議の最後に光秀が富山城に間者を送り込ませる事、直美が自らの口で自分は大丈夫だと話していた事が報告された。
それを聞いた武将たちは皆、安堵した表情になったのだった。
直美たちが富山城へと向かった日、織田軍も富山城とその支城に向けて出発する。
安土城には秀吉が残り、追加の兵や食料などをすぐに送れるように手配していた。
織田軍が出発したのを安土城下にいた三ツ者が目撃し春日山へ急ぎの報告を入れると、景家が佐助と幸村に兵を率いて富山城に向かう様、指示を出す。
まもなく戦が始まろうとしていた。