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イケメン戦国 安土城の居候

第16章 増山城


『お姉さん、明日にはここから離れてしまうの?』

『うん。両親が薬売りをしているから私も同行してるの。でも私には薬の知識がなくて。それでこうして自分で商品を作って商売をしているの』

『そうなんだ、たくさん売れるといいね。お姉さん、お名前は?次はどこに向かうの?』

『蔦花(ちょうか)っていうの。次に向かうのは奥州、青葉城の城下町だよ』

『あ、青葉城!!それってさ、独眼竜の伊達政宗のお城の事だよね?』


まさかこんな所で青葉城の名前が出てくるなんて思わなかった。


『そうだよ!私、政宗様に憧れてるから奥州に行くのが楽しみなんだ』

(さすが政宗。こんな離れた場所にもファンがいた!)


『ねぇ、蔦花ちゃん。ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?』

本当はこの場で文を書いて蔦花に託したいけれど、甘味屋から信玄に見られているからそれは出来ない。


文の代わりに短い伝言を託す事にした。
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