• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第14章 春日山


春日山に来てまだ一刻も経たないというのにそんな話をされるとは思っていなかった。


『あの謙信様が自ら連れて来られたのです。誰も異論はないでしょう』

『ちょっと待ってください!困ります!』

景家は全然引くつもりはないらしく、逆に謙信について熱く語り始める。


『皆、謙信様の血を受け継いだ後継者を望んでおりました。だが今までの様子では後継者どころか女性を拒む様な有り様。そこに直美様が現れたのです。我々にとっては希望の光、是非ご検討を!』


一方的にかなり熱く語る景家の勢いに圧倒される。

しかしこちらも引くわけにはいかない。


『いやいや、ちょっと待ってください!私はただの人質なんです!敵国の人間です、それも安土城にいたんですよ!絶対ないです。ありえないです』


『大丈夫、何も心配いりません。直美様の出自については信玄殿の力添えがあればいくらでも操作可能ですから』


『そんなの無茶苦茶です!馬に乗せてもらっただけですから勘違いなさらないでください』


ここまで話したところで広間に幸村が入ってきた。


『何だか騒々しいな。景家と直美か。お前ら元気ありすぎるぞ』  

(幸、ナイスタイミング!!)


/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp