第3章 向かい合う蒼と黒
鳥が喋るなんてそんなのありえない。
空耳だきっと。
「それより無事で・・・?」
「羽から血が出てる。」
手当しなきゃ!
「触るなっ!人魚ふぜいが。」
や、やっぱりしゃべった?!
「鳥なのに・・・。」
「鳥ではない、天使だ。」
「天使が何でこんなところにいるの?」
「貴様に話してやる義理はない。」
なんだコイツ、すごい偉そうだ。
「でも、手当しなきゃ何処にもいけないよ。」
「それはそうだが・・・。」
「僕が手当てしてあげる代わりにおしえてよ。」
「仕方ない、貴様に私の手当をさせてやろう。」