第4章 【一月三十日　午の刻～未の刻】～はじめてのおつかい♪～

｢ねぇ、家康、一つずつ開けて見て確かめちゃダメかな？｣
粉探しを再開し、虱潰しに見て行くも中を開けてみないことには確証が得られない。

家康｢いいけど、開けて見ただけで分かるの？｣

ふと家康が聞いてみた。

｢うん･･･多分｣

家康｢多分って･･･｣

｢さっき見た時にもそうだったけど、粉ってそれぞれ触り心地だったり色味とか匂いとかも違うから。｣

家康｢ふーん。政宗さんほどじゃ無いけど詳しいんだね。｣

｢うん･･･、ここに来る前は一人暮らしだったから料理はそれなりにしていたし、おばあさまに料理はみっちり仕込まれたしね！｣


家康｢まぁ外れたらまた来ればいいし、｣



(が料理かぁ･･･。ここでもたまにやってるけど、向こうではどうだったんだろう･･･。食べてみたいな…)

そんなことを思っていると…



｢家康ー？聞いてるー？あっ、信じてないでしょ！もー！｣





家康｢聞いてるよ、とりあえず探そう。｣



倉庫内を二人で手を繋ぎながらさがしていると･･･