【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜
第11章 【あとがき】
素敵な個室に私達はドキドキしながら座り、暫く待っていると……店員さんがお皿に運んできた物を見て、私達は思わず大興奮!!
「これって!!」
「もしかして!?」
「作品内の!!」
「私達が描いた!?」
「ケーキだぁぁぁぁあ!!」
「「「「「わぁ♡」」」」」
皆んなのラスト作品に出てきたホールケーキ。それが、それぞれの目の前に置かれた。
「まずは、一つ目の贈り物です」
「え?一つ目???」
私がそう尋ねると、佐助くんは相変わらず無表情で静かに頷く。
「まずは、ゆっくり皆さんで座談会を楽しんで下さい」
材料は一緒でも、デコレーションやチョコプレートのメッセージが違う、バースディケーキ。
パシャパシャと夢中でケーキを撮影したり、どっから食べようか悩んだり……
「ちぃちゃん!い、いえやす様!生クリームどの辺に付けたかな!?」
「家康しゃんならきっと……頬っぺた……う〜ん。……この辺かな!!」
秀吉さんを担当した、ちぃちゃんと仲良く笑って生クリームをつけ合いっこ!
「しょこちゃん!いつも、本当にありがとう!!今度、スポンジ作りのコツ教えてね!」
「いいよ!あのね〜まずは、作品でも書いたけど……こうね、混ぜるときは……」
政宗を担当したしょこちゃんは、リアルにお菓子作りが上手!私はうむうむと頷く。
「さくちゃん!ぜひ!家康さまの萌えポイントを!!」
「こちらこそ。ぜひ、語り合いましょう!」
三成くんを担当したさくちゃんは、にこにこ柔らかい話しかたで、お相手してくれて。
「こはくちゃん!大阪弁マスターしたい!謎なぞを作る素敵なコツを教えて欲しいーっ!」
「いいよぉ!待ってね!今、コツを書き出すからっ!」
光秀さんを担当したこはくちゃんは、私の無茶苦茶なお願いでも、楽しく優しく教えてくれた。
そして、信長さまを担当した私は……
「よーしっ!ホールごといくっ!!」
相変わらず無茶苦茶。
私達五人は作品の話に花を咲かせ、楽しい時間の終わりが近づいた時……
ゴォォオ……!!!
黒い靄が急に個室部屋に漂い始め……
「な、な、なに!?なになになにーっ!!!」
完全にパニックを起こして、あわあわと尋常じゃない動揺をしていると……