【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜
第11章 【あとがき】
平成三十年、二月二日。
バス停に向かう途中、甘い香りが鼻に届いて思わず立ち止まった。
駅前の某百貨店前、特設会場。
そこで、厳選されたチョコレート集う、開催されていたバレンタインイベント。
(もう〜そんな時期かぁ。…どれも…美味しそうっ)
宝石箱みたいにキラキラしたチョコレートを横目にバス停に辿り着くと、タイミングぴったりで京都行きのバスが来て、私はるんるんで乗り込む。
(楽しみだなぁ〜。早く着かないかなぁ〜)
ぷしゅうと空気の抜けるような音がしてバスが発車。揺れの大き一番後ろの席で、少しそわそわしながら窓に視線を移して景色を眺めた……。
今回のリレー式コラボ作品は、初挑戦したことがあったり、自分の苦手なことを頑張ったり……足りない部分と向き合ったりと貴重な時間を過ごさせて貰えた。同じ現代を担当する作者様から連絡を貰って、ドキドキしてわくわくして、30日にリレー作品を公開。相変わらずお間抜けであたふたしながらも、大好きな家康様の誕生日、31日にラスト作品を更新。
時計の針が、
深夜十二時を指した時。
『執筆お疲れ様。明日、本能寺跡地に来てくれ。素敵な座談会に招待するよ。
猿飛佐助』
そうメールが届き、私はこうして片道一時間以上かけて本能寺跡地へと向かっていたのだった。
本能寺跡___
キョロキョロしながら、
観光客に紛れて歩いていると……
(あ!あの二人は!!♡)
石碑前に向かって歩く二人の姿を発見して、私は突進するように駆け寄り……
「ちぃちゃん!しょこちゃん!」
「「わぁ!?」」
いきなり迷惑承知で抱きつく。驚いて目をぱちくりする二人を見て、慌てて離れてぺこりと頭を下げる。嬉しくてつい!そう、言って謝ると優しい二人はクリスマスコラボ以来だね!と、笑いかけてくれた。
「あのね!あのね!……まずは、えっと……」
いつもあったかく支えてくれる二人。
ちぃちゃんは、色んなアイデアを出してくれてノリも良くて、あったかい素敵な作者様。しょこちゃんは、いつも私達の意見を聞いてくれて、纏めてくれる優しい素敵な作者様。
その二人に久々に会えて、笑顔満載。
沢山伝えたいことがあって、
興奮気味に話していると……
「あの……少しよろしいですか?」
突然、背後から聴こえた声。