【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜
第10章 【真紅の水仙】〜誕生祭⑤〜後編※R18
「そ、んなに見たらっ…い、ちゃ…ぁああっ!!
「その声とか、ほんとっ……やばいっ…くっ!」
悩ましげに家康は整った顔を歪ませ、腰を激しく打ち付ける度に、蜜が飛び散り、褥の上にシミが出来る。
「ココで…しょっ…?」
「ひやぁん!突き上げちゃ…っ!」
突き抜ける快感の波を受け止め、ぎゅっと目を閉じて、折り曲げた指を食いしばり私は限界を何度も迎える。
「だ…っめぇっ!んんんんっ!!!」
「くっ、…締めすぎっ」
ぎゅうううっ!
収縮するナカ。家康の果てる瞬間を早めるには十分な威力を持ち……最奥を突き上げた瞬間、ドクドクと熱がたっぷり注ぎ込まれた。
パチリと、
火鉢の中で弾ける炭。
白い水仙。
水々しいまま、すっと立つ葉に可憐に咲いた花は褥で寄り添う私達のほうに顔を向けてくれる。
「贈り物いっぱいだね!」
「……持って帰る身になりなよ」
私の乱れた髪に触れて、家康は口元を緩めた。
「ふふっ。髪に触れる時は優しいね」
「髪だけじゃない……。つもりだけど。ひまりは、花だからね。……優しく摘まないと」
真剣な声。
その声音と台詞が嬉しくて途端に頬が赤くなる。
「真っ赤。……やっぱ花じゃなくて『苺』かも」
「もう///花から食べ物なんてっ」
「ぷっ。…くっ…膨れたらそっくりだし」
「家康のいじわるっ」
至福の時間が二人を包む。
「ねえ?信長さまの文、どんなことが書いてあったの?」
「……忘れてた。文は二人で見るように言われたっけ?」
「二人で?」
私は自分の顎に指を立てる。素肌の上からサッと羽織をかけ立ち上がり……荷物の中から文を取り戻ると、布団から起き上がっていた家康に渡す。
そして私達は頭が引っ付くぐらい、布団の中に寄り添って座り、ゆっくり文を開けば……
コロンッと何かが落ち……
それを見て、驚いて顔を見合わせ……
「「金平糖!!」」
同時に声を上げた。
「これ……ケーキが完成した時にプレゼントしたんだけど。いらなかったのかな?」
「……二つあったからじゃない」
え?キョトンとする私に、家康は決まりの悪そうな顔を浮かべた後……文に綴られていた一言とある物を見て、溜息を吐きながら柔らかくした表情。