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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜

第10章  【真紅の水仙】〜誕生祭⑤〜後編※R18




お酒の後に湯浴みを済ました家康。熱で体温が上昇しているからか、くっ付いた二人の間からは一月の寒さなんて全く感じなかった。

家康は羽織を脱ぎ、床の上に丁寧に畳んでその上に匂い袋を乗せる。

それを見て、
私は俯き困り顔を浮かべると……


「か、髪がまだ濡れてるみたいだから///……拭いてあげるっ」


「……すぐ乾く。それより……」


申し出を断られ、ますます眉を下げればスッと視界に伸びてきた腕。

胸の前で交差していた、右手首はやんわりとその腕に捕らわれ、気づけばまた家康の腕の中にいた。


引っ張られた拍子に月色に染まった髪から、水滴がぽたりと滴り落ち、さっきの口づけで火照った私の首筋を伝う。それにピクッと反応して思わず顔を上げそうになるのを耐えて……


(今、目を合わせたら……)


ドキドキ鳴り出す心臓を抑えた。

けれど、
一向に止まりそうにない。


きっと目を合わせれば、
何もかもが抗えなくなる。

綺麗で何処か意志の強い……
家康の瞳に捉われてしまう。

………それが、わかっていた。


「あ、あのっ。え、えっと///そ、そうだ!皆んなからの贈り物!もしよかったら、少し見せて貰えたら嬉しいな……?」


「…………あとでね」


そう答え、眉間に皺を寄せた家康。


(どうしよう……)


宴の最中、歩きかたもぎこちなくて、時折そわそわして落ち着かない様子を見せていた私。誤魔化しても、明らかに何かを隠している時の態度なのは、このままだと家康に勘付かれてしまうかも。



「着物の襟……さっきから、絶対離さないよね」


「(ドキッ)そ、それは……」



目を合わせれず、言葉を濁すと家康は私の顔を覗き込もうと頭を下げ……


「ひまり」


私の名前を愛おしいそうに呼んだ。
パッ横向き、不自然な態度を取る。



「あ、あの!大きい箱は何?」


「………信長様から。……あれは、ちょっとまだ見せれないかも」


「…え……まだ??………ンッッ!」



その含んだ返答に少し気にはなったが、
家康に強引に唇を奪われてしまい……


くちゅ、くちゅ……


「はぁっ……ふぅん、んっ…」

さっきよりも激しさが増した口付け。
それが、次と次と降ってくる。




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