【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜
第2章 【現代 平成30年1月30日12時】〜はじまりの時間〜
その上、どんな風に使うのかとか……
もし聞かれた場合は、本当に困る。
「もう見ないって、ちゃんと約束してくれる?///」
信長さまにも重々お願いした後、家康の方に体を向けて、指をもじもじしながら、目をじっと見てそうお願い。
「勝手に見たら怒られる」って、さっき言ってたぐらいだから、家康は大丈夫だとは思うけど、ここはしっかりと念を押す。
すると、伝わったのか家康は、
うっ。と、喉を詰まらせた後……
「わ、わかった///」
少し目元を赤らめ、頷いてくれた。
でも、安心したのも束の間。
「ひまり。何故、顔を赤くする。やはり見られて、困るものでもあるのか?」
「それは……っ///」
すぐさま突っ込まれてしまい、今度は私が息を詰まらせ、目線を泳がせる。
「困らぬのなら、先程の『せいふく』とやらを見せろ」
「だ、ダメなものはダメなんです!///」
ただ単に興味を持たれたのか、揶揄われてるのか、本気でなにか疑われているのか、信長さまの言い方を聞く限りでは、もうどれなのか判断できない。でもこれ以上、制服やクローゼットに意識を向けられては、おちおち部屋から出れらなくなるから、それは困る。
「そ、それよりも、お口に合うかわかりませんが、冷めないうちに……ほら、家康も座って?」
そう思い、私は話題をすり替えるように……クローゼットから背中を離して、二人の腕を引っ張る。信長さまにはソファーに座って貰い、家康はテーブルの前に。
私はまず最初に、
コーヒーを信長さまに手渡す。
「ふふっ。熱いので、火傷しないようにして下さいね」
「まるで、薄い墨のようだ」
訝しげな表情で、カップの中に信長さまが視線を落とすのを見て、私は思わずクスリと笑う。カップを片手に持ち、ソーサーの下に手を添え、薄ピンクの2人掛けソファーに足を組んで座る姿は、本当にさまになる。オールブラックの服装だから、まるで雑誌の1ページから飛び出てきたモデルさん。ううん、それ以上のオーラ。
「コーヒーって言う飲み物です。ほろ苦くて、大人の味がするので、信長さまのお口に合うかな?って。甘いのが好む人は、この中にミルクや砂糖を入れたりもします」
一応クリープミルクと、
スティックシュガーも用意。