イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第8章 エピローグ ~秘密の座談会~
平成三十年、一月三日
ピロン♪
「ん?メール?誰からだろ?」
正月三箇日最終日。
正月挨拶や初詣で、なんやかんや忙しくしていたため、ソファに寝転がって休んでいたちぃーたん。
メールの着信音に、寝転がったまま、ソファ横のサイドテーブルに置いたスマホを取る。
ポチポチと指をスライドさせ、メールを確認すると
「(……はいぃぃぃーーーー!!!!!?)」
メールの内容に驚き、声をあげたいところを、この三日間遊び疲れて昼寝をしている、子供二人と旦那を起こさないために、心のなかで叫ぶ。
届いたメールには
『今回のコラボは、リレー式。
君の担当は
豊臣秀吉×牛乳×戦国
テーマは
ケーキ、スプーン、リボン
よろしくお願いするよ。
猿飛佐助』
メールを読み終え………
「(こ、これだけで書けるかーーーー!)」
と、メールに突っ込む。すると
プルルルル、プルルルル……
持っていたスマホが電話の着信音を鳴らし、画面には『猿飛佐助』
恐る恐る通話ボタンをタッチし…
「………はい……」
震える声で、電話に出る。
「突然すみません。猿飛佐助です。先程のメールだけでは、わからないと思いましたので、電話にて詳しくお伝えしにきました。えっと、リレー式で……」
「ま、待って!今メモしますっ!!」
突っ込みどころ万歳だが、説明を聞き逃すまいと、手にボールペンを持ち、佐助の話に耳を傾け、必死にメモをとる。
「………以上です。では、その内容でお願いします。プツっ。」
「はっ!?ちょっ……!………切れた……。」
いろいろ突っこみたいことはあったけど、もう突っこむ相手はいない。
ちぃーたんは、はぁー…とひとつため息をこぼし、書き記したメモを見て
「(よしっ!家康しゃんのために、頑張って書くか!)」
メモを見ながら、話の構成をあれこれ考えだし、ポチポチと執筆しはじめた。