イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第7章 プレゼントを探せ!~最高の贈り物~ ※R18
『家康
お誕生日おめでとう。
家康のお誕生日を、お祝いすることが出来て、私はとても幸せです。
最初、この時代に来たとき、不安でいっぱいだったけど、家康に出会えて、恋に落ちて……毎日私に幸せをくれて本当にありがとう。
いつも私を幸せにしてくれるから、家康の誕生日は幸せをお返ししたかったんだけど……出来たかな?
家康、産まれてきてくれて、ありがとう。
家康のお誕生日、来年も、その次も、ずっとずっと、私にお祝いさせてください。
家康、本当におめでとう。
大好きだよ!
陽菜』
「(……陽菜…)」
手紙を読み終わり、胸いっぱいに陽菜からの言葉が染み渡る。
陽菜の想いが、手紙に込められていて、手紙を丁寧に畳むと、手紙を顔に近づけ
ちゅっ……
俺は手紙に、口づけを落とした。
「(これこそ『最高の贈り物』だよ…)」
手紙を一撫でして、足袋の上に置き、風呂敷を結ぶ。
立ち上がって、陽菜が寝ている褥に向かい、掛布を捲って褥のなかへ入り、陽菜が寒さを感じる前に掛布をかける。
陽菜が起きないように、そっと陽菜の身体を抱きしめると
「……ん~……いえや………おた、じょ……おめ……と…」
陽菜が寝言をこぼす。
たぶん、「家康。お誕生日おめでとう」と言っているのだろう。
寝ていても、俺のことを祝う陽菜に、俺は頬が緩み
「…………ありがとう……」
俺に幸せをたくさんくれて。
小声でお礼を言って、陽菜の唇に、軽く唇を触れあわせる。
唇を離して、頭を優しく撫でてると、陽菜が嬉しそうに微笑んだ気がした。
「(…陽菜の時代の祝言は出来ないけど……必ず迎えに行くから……もう少し待ってて…)」
頭を撫でながら、そう自身に誓いをたてると、俺は瞼を閉じて、眠りについた
プレゼントを探せ!~最高の贈り物~
~完~