イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第7章 プレゼントを探せ!~最高の贈り物~ ※R18
「(やっぱり言えない!!!///)」
佐助くんから、『リボン』が部屋に届いたって教えられて、確認する間もなく現代に飛ばされ、イチゴ狩りやケーキ作りでバタバタしていたから、『リボン』のことをすっかり頭から抜けていたけど……
帰ってきてから、お姉ちゃんに使い道を教えられて……。
私が『贈り物』だ。と言われたときは、顔から火が出そうになった。
こんなことを、家康に恥ずかしくて言えない!
「(でも、絶対、家康は訳がわからないよね……)」
どう説明しようか悩んでいると
「陽菜…」
家康から、優しさの含まれた声で名前を呼ばれて、泳がせていた目線を、ゆっくりと家康に定める。
先ほどよりかは、赤みが退いている家康の顔。優しい眼差しで私をしっかりと見ている。
「…っ……いえ、やす…」
震える声で名前を呼ぶと、家康の顔が近づき
ちゅっ
家康の柔らかい唇が、私の唇に触れる。
「無理に話そうとしなくていいから。陽菜が『贈り物』だって、わかったから」
「え……………えぇっ!?///」
家康の言葉に驚き、声をあげる。家康から、信長様たちの言葉で、わかったことを話してくれた。
「…………」
家康の理解力、推理力に驚いて、思わず口をパクパクさせる。
「足袋だけでも驚いたのに、まさかこういう意味だったとは思わなかった」
「え?足袋?」
なんで、ここで足袋が出てくるのだろう。コテン。と首を傾げると、それを見た家康は
「……もしかして、足袋はたまたま?」
目を見開いて、驚いている。
だけど、すぐに意地悪そうな顔をして、私の耳に顔を近づけると
「なら、教えてあげる。たっぷり頂いたあとでね……」
艶を含ませた声で、そう囁くと、家康の手を掴んでいた私の手を振りほどいて、グッと腰に腕をまわして引き寄せられた。