イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第7章 プレゼントを探せ!~最高の贈り物~ ※R18
「…………」
口づけをしながら、陽菜の着物を脱がしていた矢先……
「ま………待って……///」
いつもの恥ずかしさから出る言葉ではなく、どこか焦ったような口振りで、俺の口づけから逃げ、俺の手を掴んで、動きを止めようとした陽菜。
襦袢から手を離したが、その襦袢は、するりと陽菜の肩から滑り落ちて、肘で止まったが
「(…………こ、れ……?)」
現れたのは、陽菜の綺麗な形をした膨らみではなく、その膨らみを隠している赤い布。その正面は、赤い布で結ばれている。
恥ずかしいのか、陽菜の身体が少し震え、その震えに呼応して、結ばれた先が、ひらひらと少し揺れる。
これを引っ張れば、陽菜の膨らみがある。と思うと、一気に俺の身体は熱を上げ、陽菜から顔を逸らした。
「(すごい可愛いけど…///…それと同時にすごい焦らされてる感じがする)」
当の陽菜は、この赤い布に負けないぐらい、顔を赤くして、これが何かを説明したいのか、さっきから「あの、えっと、その…」をひたすら繰り返している。
「(……一体、何考えて……)」
ふと、宴での、信長様たちの言葉を思い出す。
―――
「貴様にくれてやる。」
「くくく……陽菜、贈り物として頑張れよ。」
「いよいよ、あれの出番か」
「忘れられない誕生日だな。家康。」
―――
「(あれは『このこと』か…)」
信長様たちの言葉の意味がやっとわかった。
それなら
「(しっかり貰います)」
最高の贈り物を……