イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第7章 プレゼントを探せ!~最高の贈り物~ ※R18
「……っ…い、家康……?…どうし…」
「出ていくのは駄目。ここに居て」
珍しく甘えてくる家康。
家康の低い声と吐息が耳を掠め、ぎゅう…っと、家康の腕に力が入り、背中が家康の身体と、より密着する。
それだけで、さっきまで不安だった気持ちが薄れ、代わりに胸がドキッと高鳴る。
「う……ん…。…わかった……。…出ていかないっ……///」
ドキドキしすぎて、少し小声で返事をすると……
「………陽菜……」
「……っ……///」
家康の唇が耳に触れ、吐息をかけながら、ゆっくり私の名前を呼ぶ。思わず、ぴくっと身体が跳ねる。
「……あれを男に贈る意味……わかってる…?」
「…意味……?」
あれ……は足袋のことだよね?
足袋を贈る意味……?
もしかして、男の人に贈っちゃ駄目なのかな……?
「あ……の…家康………」
もし、贈っちゃ駄目だったのなら、家康に謝らないといけない。そう思い、顔を後ろに振り返って、家康の顔を見上げると……
え…………?
「……っ……見ないでくれる…///」
真っ赤な顔で、眉間に皺を刻んで、口を少し尖らせた家康の顔。
その表情は、困惑、驚き、嬉しさが、ごちゃ混ぜになっている。
「え……?あの……きゃあっ!?」
なんで家康がこういう表情をしているのかがわからず、首を傾げると、いきなり、お姫様だっこをされて、続きの間へと連れて行かれ……
「い、家康………///」
褥の上に座らされ、家康は、私の真正面に座った。