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イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』

第7章 プレゼントを探せ!~最高の贈り物~ ※R18


「家康!!はいっ!私からのお誕生日の贈り物!」

「あ、ありがとう……開けていい?」

「うん!」


どうしても二人きりのときに渡したかったから、あえて皆のいるところでは渡さずにいた。

風呂敷で包んでいるのを、家康がゆっくりと結び目を解いていき、風呂敷を広げると


「……え………足袋……?」

「うん。城下で、お洒落な足袋が売ってて。そんなに派手じゃないから、普段でも身に付けれるし、歩いてると、磨り減っちゃうでしょ?意外と足袋って消耗品だから……って、家康?」



何も言わない家康に、どうしたのかと思って、家康の方を見ると、両手で顔を覆っている。



「(あ、もしかして、気に入らなかったかな……)」


家康の誕生日プレゼント。ずっと何にしようか悩んでいた。
お姉ちゃんみたいに、手先が器用じゃないから、何か作りたくても、上手に作れないし……
たくさんあっても困らない足袋を選んだ。華美なものをあまり好きじゃない家康でも、身に付けれるように、派手じゃなくて品のあるものを選んだんだけど………


「(まぁ、恋人から貰って、嬉しいものじゃないかも………)」



家康の反応に、ちょっと………いや、かなり落ち込み、肩を落とす。



「………」


いまだに顔を覆って、何も話そうとしない家康。それがだんだん不安を煽り、部屋にいるのが居づらくなって



「あの………お茶…淹れてくるね……」


話ながら立ちあがり、部屋の襖に手をかけようとしたとき





「駄目」




後ろから家康に抱き締められた。




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